2016年11月3日木曜日

京都のご飯って何?


京都のご飯って何かなぁと思われると思いますが、おばんざいじゃないかなぁと思うのですが、京都の人はおばんざいってあまり言いません。


普通におかず。


日本はありがたいことに縦長で色があって自然が豊かで他の地方にもおいしいものがたくさんある国です。


おいしいもの食に対して探究心が旺盛で研究熱心な人がたくさんいてくれるをかけてもあります。


場所によっては本当にいろんなおいしいものがあります。


私は昔から郷土料理が好きで京都の料理はやはり京都ならではのものがあると思います。


お料理屋さんのとても美しい京料理がありますが、私は簡単に作れて体にすーっと馴染む家のご飯が大好きです。


それが家ご飯です。


お料理屋さんは、家では揃えられない材料と手間と時間と空間と演出を楽しむところです。


家でのご飯は今日も明日も元気に幸せに生きるために食べるものです。


家族や自分で 家族や自分自身が明日をよりよく生きられるようなご飯を毎日食べたい。


でも他にしたいことがで忙しい。


それならば合理的でおいしく簡単に少し京都を感じられるご飯を詰めます。


作りやすい京都の料理を試してください。


京都は住まいにも、衣類、食事にも季節を取り込むことが大好きです。


夏暑く、冬寒い京都の土地独特の着こなしでしょうか。


暑い夏を少しでも涼しく過ごせるように襖を葦戸に変えたり、座布団のカバーは麻に変えたり、お食事でも年中、いつ何を食べると言う決まり事がたくさんあります。


それを日々こなしていくことで、日常がメリハリを持ちながら、自然と生き生きと過ごしていけます。


うまくできていますね。


京都の料理ってなんだろう、おばんざいとか懐石を想像されると思うのですが、私は野菜料理だと思います。


野菜を美味しく食べるために、お肉やお魚の力を借りておだしのきいた、しみじみした味を愉しむ。


そんなのが京都人が好きなお料理じゃないかなと思います。


そしてその料理の中にはいつも季節が感じられる工夫があって、例えば高野豆腐の炊いたんなどは年中ありますね。


でも上に乗せるあしらいが春なら木の芽、夏なら冷やした高野豆腐に青柚子の皮をおろしたのをかけて、冬になれば黄柚子の皮を千切りにして添えますと、もうこんな季節なんだなと感じることができます。


禅宗の影響もあり、草木国土悉皆成仏、すべてのものに命があり、野菜の葉一枚であってもそのものの命を粗末にすることなく大切に料理する。


命を生かし切る、始末のきいた料理をすることが喜びだと京都の人は思ってます。


お金があってもそれを楽しめないと本当の豊かさとは言えない。


そんなふうに生きているのを見てケチとは思わないのです。


素敵やな、と思います。

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