濃茶では、なぜ飲み回しをするのでしょうか。
今も昔も一期一会を建立するために心入れのお茶を吟味しておもてなしをすることには変わりがありません。
この貴重なお茶を皆で有り難く分かち合うということが、すなわち感謝の心を表すことになり、相互の信頼関係があってこそ一座建立にもつながる訳です。
同時に、濃茶を練る前に行なわれる炭手前も、今から練られるたった一碗に合わせて火の勢いなどが調整されるのです。
炭を置かれる方も、炭をつがれる方もその思いをもって炭手前をなさってください。
そのような様々な要素が絡みあって“ようやく出会える一碗だ”ということで飲み回しをするのです。
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