茶席に入れてはいけない禁花があるとお聞きしましたが、どのような花を指すのでしょうか。
南方録の覚書の内に
花生はないけにいけぬ花、狂哥(歌)に、
花入に入さる花ハちんちやうけ(沈丁花)
太山みやましきミ(樒)にけいとう(鶏頭)の花
女郎花さくろ(柘榴)かうほね(香骨)金銭花(金盞花)
せんれいそう花をも嫌きらう也けり
と具体的な禁花が挙げられています。
しかし、これは絶対的なものではなく、時代により、また茶人の好みによって移り変わっていくものではないでしょうか。
花の名前、音の響きや文字、または四季のうつろいを感じさせないもの、強い香りがあるとか、毒々しい色彩のあるものは避けましょうということです。
花の四清同しせいどうにある如く、青竹の清きを切り、清き水を張り、清き心をもって、清き花を入れることが大切です。
0 件のコメント:
コメントを投稿