2016年10月1日土曜日

裏千家 客の席入りの心得 




広間などの場合

1 手がかりが少し開けてあるので、膝前に扇子を置いて襖、障子を開けて席中を伺い、

2 扇子を前方に置いて、にじり寄って入る。(繰り返す)

3 扇子を持ち、立って、床前に進み、坐り、床の掛物に一礼の後、掛物を拝見し、

4 続いて、花、花入と拝見する。(風炉の場合は、香合も)

5 拝見が終われば、一礼して、右手に扇子を持ち、まず、両かかとを立て、左膝を立て、立って、身体の向きを変え、扇子の手を前にする。

6 そのまま縁を踏まぬよう、手前座へ向かい、風炉前に進む。

7 風炉、釜が据えられた正面に坐って、扇子を膝前に置き、釜、風炉、風炉の灰形を拝見する。(炉の場合は、棚があれば棚から拝見し、その後坐ったまま向きを変え炉を拝見する。)

・次客は床の拝見のすむころ、席入りをする。

8 正客は他の客の拝見に邪魔にならぬ場所を見計らって、仮座し、扇子を右膝横に仮置きする。(正客の扇子は金目が右、木部が左。次客は正客に敬意を示すため逆)

・末客は入り口に向き直って、(坐ったまま戸側に向く)戸を閉め切る。


薄茶の場合


1 両手をついてにじり出て茶碗を膝前に引きにじって帰り、茶碗を縁内に取り込む。


2 正客は茶碗を縁内次客の間に置いて、「お先に」と一礼する。次に茶碗を膝正面、縁内に右手で置き、きちんと手をついて「お点前頂戴いたします」と亭主に挨拶し、右手で茶碗を取り上げ、左手にのせ、感謝の気持ちでおしいただき正面をよけるため、時計回りに回し、いただく。

3      最後に啜い切りをし、その指先は、懐中の紙で清める。

4      正面をよけた分だけ、前の反時計回りに回して、縁外正面に置いて、拝見をする。 両手をついて、全体の形を拝見する。茶碗を手に取って細部を拝見する時は、両ひじを膝の上にのせ拝見する。


5      今一度、全体を拝見して、亭主の出された場所ににじりながら茶碗を進め、渡すとき、時計回りに回し、返す。
 
 ・次客は亭主が、二服目のお茶を点てるために茶杓を持った頃にお菓子を頂き、茶碗を取りに出る。
  正客との間、縁内に取り込み、「ご相伴致します」 と一礼し、次に三客との間に右手で置いて「お先に」と一礼し、膝正面に置いて亭主に 「お点前頂戴いたします」 と挨拶していただく。
 ・末客(まつきゃく)は、菓子器を、正客の前に戻す。


 一畳以上ある場合、歩いて取りに行く。右足から行って左足で帰る。縁内で客の方向に回転して、着席。
お茶碗運ぶ時、右手親指直角にして持つ。

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